何もしない休日は無駄ですか?休んだ自分を責めてしまうあなたへ

窓辺のソファで目を閉じ、静かな休日を過ごすアダチさんのイメージ 総合

休日の夕方、窓の外が少しずつ暗くなってきたころ。「今日も何もできなかった」と、ため息が出ることはありませんか。

片づけようと思っていた場所は、そのまま。出かけるつもりだったのに、結局、家で過ごした一日。ゆっくりしたはずなのに、休んだ自分を責める気持ちが残ってしまうことがあります。

何もしない休日は、本当に無駄なのでしょうか。今回は、mizの世界の同名の動画台本をもとに、休日まで頑張れない日の過ごし方を、少し違う角度から考えてみます。

1.「何もできなかった」の中に、休んだ時間がある

コーヒーを飲んで、テレビを眺めて、ぼんやりしているうちに午後になった。そんな一日は、人に話すような出来事がないかもしれません。

けれど、予定をこなした数だけで、その日の価値を決めなくてもよいのではないでしょうか。急いで返事をしなくてよかった時間。時計に追われずに座っていられた時間。それも、その日にあったことです。

「何もできなかった」と言い切る前に、「今日は静かに過ごしていた」と言い換えてみる。同じ一日でも、自分に向ける言葉を少しやわらかくできるかもしれません。

2.休日まで頑張れない自分を、すぐに怠け者にしない

仕事や家の用事、人への気遣い。平日の間に引き受けてきたものは、目に見える作業だけではありません。休みになってから、ようやく「少し何も考えたくない」と感じることもあるでしょう。

50代、60代と日々を重ねる中で、以前と同じ予定の詰め方がしっくりこなくなる方もいるかもしれません。それを年齢だけのせいにしたり、気力の不足と決めつけたりせず、まず今の疲れに目を向けてみませんか。

厚生労働省の「こころの耳」では、疲労の蓄積を防ぐために、負担を減らし、睡眠や休養を十分に取ることが大切だと案内しています。休むことには、暮らしの中で必要な役割があります。出典:疲労蓄積ケアのためのアドバイス(働く人用)

ただし、何もせずにいれば必ず疲れが取れる、という意味ではありません。「休んでいるのだから、もう元気にならなければ」と、回復にまで締め切りをつけなくてよいのです。

3.休みの日にも、成果を求めていませんか

せっかくの休日だから、有意義に使いたい。その気持ち自体は自然です。行きたかった場所へ行けたり、気になっていた用事が済んだりすれば、うれしいものです。

一方で、休日の終わりに毎回「あれもこれも足りなかった」と採点していたら、休む時間まで宿題のようになってしまいます。

誰かの充実した週末と、自分の静かな一日を比べなくても大丈夫です。出かけたい日もあれば、家で過ごしたい日もあります。どちらか一方だけが、正しい休日なのではありません。

自分に厳しい言葉ばかり向けてしまうときは、今の自分に伝えたいこと|よくやっているよも、ひと息つくときに読んでいただければと思います。

4.全部を片づけず、今日の負担を一つ小さくする

そうはいっても、家事や家族の用事があり、一日中休むのは難しい方もいるでしょう。「何もしなくていい」と言われても、現実にはそうできない日があります。

そんなときは、全部をやめるより、今日しなくても困らないことを一つだけ後に回す、という考え方もあります。棚の整理は別の日にする。急ぎでない返事は、落ち着いてからにする。食事の支度は、いつもより簡単にする。

そして、空いた時間を別の用事ですぐに埋めず、少し座ってみる。できる範囲で、家の人に一つ頼んでみてもよいでしょう。

これも新しい課題にする必要はありません。うまく休む方法を探すことに疲れたら、今日は「予定を増やさない」だけでもよいのだと思います。

5.夕方、自分にかける言葉を変えてみる

日が暮れると、明日のことが気になってくるかもしれません。もう休みが終わるのか。何も進まなかったな。そんな思いが出てきても、無理に前向きになる必要はありません。

ただ、その一日の最後に、自分を責める言葉をもう一つ重ねずにいられたらと思います。

「今日は、休む時間が必要だったのかもしれない」

明日また頑張れるかどうかは、今ここで約束しなくても大丈夫です。休んだことに、立派な理由や成果を添えなくてもよいのです。

なお、休んでもつらさが続くときや、眠れない、気分の落ち込みが続くなど生活に支障があるときは、一人で抱え込まず、医療機関や相談窓口を頼ってください。「こころの耳」の相談窓口案内から、相談先を探すこともできます。

まとめ|何もしない休日も、あなたの一日です

何もしない休日を、無駄だったと急いで決めなくてもよいのではないでしょうか。

出かけなかった。片づけが進まなかった。人に話せる出来事がなかった。それでも、静かに過ごした時間まで消えてしまうわけではありません。

元の台本は、「明日を生きるために、あなたは、ちゃんと休んでいたのです」という言葉で終わります。

今夜、その言葉を少しだけ自分にも向けてみてください。今日のあなたには、休む時間もあってよかったのです。

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