いつものように仕事へ向かい、目の前の用事を片づけて、また一日が終わる。そんな繰り返しの中で、ふと「何のために働いているのだろう」と思うことはありませんか。
生活のため。家族のため。これからの暮らしのため。理由は思い浮かぶのに、それだけでは気持ちが追いつかない日もあります。
働く理由がわからなくなったとき、すぐに新しい目標を決めなくてもよいと思います。少しだけ立ち止まって、仕事を続けることで守りたかったものに、目を向けてみませんか。
働く理由に、立派な答えが出ない日もある
「やりがいは何ですか」「これから何を目指しますか」。そう聞かれても、言葉に詰まることがあります。今日の仕事を終えるので精いっぱいで、先の目標までは考えられない。そんな時期もあるでしょう。
長く働いていると、始めたころの気持ちと、今の気持ちが同じとは限りません。覚えることが楽しかった時期もあれば、任された役割を果たすことが支えだった時期もあるかもしれません。
今、その答えがはっきりしないからといって、これまでの日々まで空っぽになるわけではありません。「今日は生活を続けるために働いた」。それくらいの答えを持って、一日を終えてもよいのだと思います。
「生活のため」の先に、どんな暮らしがあるでしょうか
家賃や食費、毎月の支払い。暮らしにはお金が必要です。「生活のために働く」という理由には、日々を支える具体的な重みがあります。きれいな言葉に言い換える必要はありません。
そのうえで、もし少し考える余裕があるなら、その生活の中で大切にしたい場面を、一つ思い浮かべてみてください。
帰宅して、好きなものを食べる時間。大切な人と、たわいない話をする夜。誰にも急かされず、静かに過ごす休日。人によって違いますが、「こんなふうに暮らしていたい」と思う場面があるかもしれません。
今回もとにした動画台本には、「少し安心して暮らしたいだけなのかもしれません」という一節があります。大きな成功を思い描けない日にも、安心して過ごしたいという願いは、大切にしてよいと思います。
仕事の評価だけで、今日の自分を決めない
うまく進まなかった仕事や、言われて気になった一言。家に帰ってからも思い出して、今日という日が全部だめだったように感じることがあります。
気になっていることを、簡単に忘れられない夜もあるでしょう。それでも、仕事で思うような結果が出なかったことと、自分の暮らしのすべてを、同じものとして採点しなくてもよいのかもしれません。
頼まれた用事を一つ済ませた。誰かの話を聞いた。食事の支度をした。職場の評価には載らなくても、家に戻ってから続けている自分の時間があります。
働いているときの役割は大切です。同じように、仕事の話をしていないときの自分も、大切にしたいものです。今は仕事を離れている方も、誰かの世話や家のことを担っている方も、肩書きだけで一日を測る必要はありません。
帰宅したあとに、自分のための時間を少し
仕事が終わっても、家事や家族の用事が待っている。ようやく座れたころには、もう寝る時間になっている。自分の時間を持とうと言われても、難しく感じる方もいると思います。
だから、何か新しい趣味や予定を増やすところから始めなくても大丈夫です。いつも飲むお茶を、立ったままではなく座って飲む。好きな曲を一曲だけ流す。窓の外を眺めながら、少し黙っている。それくらいのひとときでも、自分で選べたならうれしいものです。
身近な時間をゆっくり味わいたいときには、小さな幸せでいい|温かいお茶と、無事に帰れた一日も読んでいただければと思います。
何もする気になれない日は、その時間を新たな課題にしなくてかまいません。休日まで自分を採点してしまうなら、何もしない休日は無駄ですか?休んだ自分を責めてしまうあなたへという記事もあります。
働く理由は、これから変わってもいい
若いころは、できることを増やしたかった。ある時期には、家族との暮らしを守りたかった。そして今は、無理を重ねず、自分の時間も持ちたい。そんなふうに、仕事に求めるものが変わることもあるでしょう。
以前と同じ勢いがないと感じても、すぐに「頑張れなくなった」と結論を出さなくてよいと思います。大切にしたいものが、少し変わってきたのかもしれません。
もちろん、気持ちを整理しただけで、仕事の量や暮らしの事情が変わるわけではありません。すぐに働き方を変えられない日もあります。今日、大きな決断をする必要はないのです。
「今の自分は、どんな時間を守りたいのだろう」。答えを急がず、ときどき確かめてみる。その問いを、これからの予定を考えるときのそばに置いておけたらと思います。
まとめ|働いた先にある、自分の暮らしへ
働く理由がわからなくなったとき、もっと強い目標を持たなければと、自分を追い立てなくてもよいと思います。
生活を続けること。大切な人との時間を持つこと。好きなものを食べて、静かな夜にほっとすること。仕事を通して支えたかった暮らしには、自分なりの願いがあったのかもしれません。
今日も、その暮らしのために時間を使ってきた。そう思えるなら、帰宅した自分にも、少しやさしい言葉をかけてみませんか。
今のあなたが、これからも大切にしていきたい時間は、どんな時間でしょうか。

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